山形東ロータリークラブ会報　第1556回例会

皆さん、こんにちは。
この頃は、ご近所の方との朝夕の挨拶でも、仕事でお伺いするお客さんとの会話でも、「今日は感染者が多かったっけねー。」が枕詞になっております。幸いなことに、山形県でも新規感染者数が２００人を切る日が続いており、最終例会が予定通りアルコール有の形で出来るかなと思っている今日この頃であります。
さて、音楽が好きって言ってるけど誰が一番好きなの？と聞かれるんですが、わたしが一番好きなのは、アメリカのビーチ・ボーイズというバンドなんです。この話になると、「あーそうですか。」で終わってしまうんで、この手の話を積極的に持ち出すことはありません。
まあ、なかなか興味は湧かないと思いますけど、しばらくご辛抱ください。彼らは1961年のデビューで、今年2022年で結成60周年を迎えます。まさに明日お邪魔する長井RCと同い年です。2012年の結成50周年の年は世界ツアーを敢行し、日本にもやってきました。ウィルソン3兄弟と従兄のマイク・ラブ、そして長兄ブライアンの高校の同級生アル・ジャーディンの5人組のバンドなんです。千葉のマリンスタジアムでコンサートをやったのですが、私ももちろん妻と行ってきました。まあ、日本にもこんなにファンが居るんだと改めてビックリしました。
彼らの何が好きって、やはり曲の良さと歌声なんですね。彼らの曲のほとんどを作曲している、リーダーのブライアン・ウィルソンはファルセットヴォイスを担当していて、子供のころから兄弟をバスルームに集めて、「お前のパートはこう、それからお前は・・・」とコーラスを教え込み、10代の中ごろにはフォーフレッシュメンというジャズコーラスグループの曲を歌いこなしていました。
ロックンロールにコーラスを持ち込んだのがビーチボーイズの成功のポイントだったといわれています。彼らが最も活躍したのは1961年から1967年までの短い間でした。すべての音楽的なリーダーシップをとっていたリーダーのブライアン・ウィルソンが精神疾患で引きこもりのような状態になってしまったためです。
彼等の金字塔となったのは、1966年に発表されたアルバム「Pet sounds」です。1曲目は、「Wouldn't It Be Nice」（年を取るって素敵だよね。おやすみの後も一緒にいられるんだから）で、最後の曲が「Caroline, No」（なんであの長い髪を切ってしまったんだい？キャロラインだめだよ）という若い男女の恋の始まりから終わりまでを1枚のアルバムで表したものです。1960年代の終わりごろ、このような一貫性のあるアルバムを「トータル・アルバム」と呼ぶようになりましたが、「Pet sounds」はトータル・アルバムの元祖ともいわれています。ビートルズはこのアルバムを超えようとして努力したし、いまだに、数々の音楽誌などの人気投票で上位（時には1位を！）にランクされる、現代音楽史に燦然と輝く大傑作です。丁度今も東京海上のテレビCMに使われています。このアルバムの発表後、ビーチボーイズはシングル盤「Good Vibrations」を発表、彼らの3枚目の全米1位を奪取します。このシングル盤も、いまだに音楽誌の人気投票で、莫大なヒットレコードの数々を抑えてベスト10位内にランクされます。
そして、このシングルを含むアルバム「SMILE」の制作途中でブライアンは精神状態の悪化によりこれを投げ出し、長い隠遁生活にはいります。ビーチボーイズの冬の時代は、他のメンバーが活躍し、また60年代の古いヒット曲が見直されて乗り切ってきました。
ブライアン本人は、2度目の結婚と、彼の人柄やその音楽の才能を慕う若手のミュージシャンの協力で、ほぼ不可能と言われた「Pet sounds」の最初から最後までのライブ演奏を行ったり、1997年には30年の時を超えて、とん挫した「SMILE」を完成させ、グラミー賞の部門賞を受賞するなど復活を遂げています。
若いころに挫折した経験や、苦い思い出は誰にでもあるものです。そして、これらが結構トラウマになっていて、思い出すのも嫌ということもありますよね。でも、年を取ってからでも勇気を出して挑戦すると、きっと精神衛生上もいいのかもしれません。
きょうは、ビーチボーイズのお話でした。

会員卓話
『コンクリートよもやま話』
　　荻野武好会員

浦山善太会員：荻野さんが卓話をして下さる
白田廣司会員：娘の昇格
菅生勝則会員：会社の会長職に就任します
荻野武好会員：卓話、二人目の孫の宮参り

会員総数 出席義務会員数 出席会員数 出席率 本　日 29名 － 16名 － 修　正 0名 0名 0名 0％

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