山形東ロータリークラブ会報 第1543回例会

2021年11月19日 金曜日   会場:ホテルキャッスル
■点鐘/12:30
■ロータリーソング/奉仕の理想

会長挨拶・幹事報告

皆さんこんにちは。今日はお忙しい中、2800地区財団委員長の長谷川憲治さんにお越しいただいております。後ほど卓話を頂きます。よろしくお願いいたします。
さて、今日は音楽シリーズ第3回で、皆さん、ご存じない方が大半と思いますが、アメリカの音楽プロデューサー、フィル・スペクターの話をしたいと思います。
そもそも、彼が音楽プロデユーサーという職業を確立したとも言えるかもしれません。アメリカのポップス、またいわゆるロック音楽の歴史の中でこの人ほど狂気に満ちた逸話を持つ人は居ないのではないかと思います。人を蹴落としてのし上がる、お世話になった人に平気で後ろ足で砂をかけるという恩知らずな世渡り。ザ・ロネッツのリードボーカル、ベロニカ・ベネットとのおどろおどろしい結婚生活。録音スタジオでの暴言や発砲事件、最後には殺人事件で服役し、その獄中で今年1/16新型コロナ感染症により81歳で亡くなるというまあ、ろくでなしを絵に描いたような人生です。
しかし、その一方、たくさんの心に残るヒット曲を生み出した人物でもあります。彼がレコードに残したサウンドは「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれ、それまでのポップス音楽と一線を画す、一言でいえばゴージャスなサウンドでした。狭いスタジオでギターやベースを複数同時に演奏させ、これにこれでもかという程リバーブをかけてあえてモノーラルで録音する。代表曲としては、ザ・ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」やザ・ライチャス・ブラザーズの「ふられた気持ち」、アイク・アンド・ティナ・ターナーの「リバー・ディープ・マウンテン・ハイ」などです。「ウォール・オブ・サウンド」の細部は彼の頭の中だけにあり、秘密のベールに包まれていました。しかし、スタジオの録音機材が3トラックから4トラックそして8トラック、16トラックと進化していくと、ある意味誰にでも複雑な楽器の多重録音ができるようになり、フィルのサウンドが殊更目新しくなくなったこと、そして音楽業界全般に、自作自演、そして自己プロデュースが増えてきて、結果、人形のように彼の指示に盲目的に従うアーティストが居なくなったことなどにより、彼の業界での立場も失われていきました。人を人とも思わない世渡りが仇になり、アメリカ中、彼に手を差し伸べる人は居ませんでした。
ところが、ザ・ビートルズが最後のアルバム「レット・イット・ビー」の処理に困り果て、アルバム完成のために、プロデューサーとしてフィルに白羽の矢を立てたのです。アルバムは見事大ヒットし、特にジョン・レノンは自身のソロアルバムのプロデュースにも彼を起用しました。名作「イマジン」はいまでも多くの人に愛されています。
ただ、ポール・マッカートニーはアルバム「レット・イット・ビー」に収録された「ロング・アンド・ワインディング・ロード」に、フィルがオーケストラを重ねたことが気に入らず、2003年「レット・イット・ビー・ネイキッド」というアルバムをリリースしました。バンド演奏のみの同曲を聴いてくれという趣向のアルバムでしたが、ビートルズ・ファンの多くは思いました。「ポール、言いたいことは良くわかるよ。でもレット・イット・ビーは、フィルにプロデュースしてもらって正解だったと思うよ」と。
奇人ながら、多くの素晴らしいヒット曲を残したフィル・スペクターに合掌。

ニコニコBOX

白田眞人会員:長谷川さん本日はご苦労様です。私が幹事の時は
       大変お世話になり有り難うございました。
吉田安伸会員:長谷川憲治パストガバナーを歓迎して。
中川善雄会員:パストガバナー、長谷川さんが来られた。
浦山善太会員:長谷川さんのご来訪に感謝して。
佐伯和毅会員:長谷川委員長に!
森本美知子会員:
武田正男会員:長谷川委員長を歓迎して。
白田廣司会員:長谷川さんの訪問にニコニコ!

出席情報

会員総数 出席義務会員数 出席会員数 出席率
本 日 29名 16名
修 正 0名 0名 0名 0%

メークアップされた会員
メーク先 氏名

写真

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