山形東ロータリークラブ会報 第1388回例会

2017年05月19日 金曜日   会場:ホテルキャッスル
■点鐘/12:30
■ロータリーソング/それでこそロータリー

会長挨拶・幹事報告

冷凍牛乳を前橋市の乳業メーカーが今年の秋にも販売を始めます
現在は賞味期限が6日間と短いが冷凍する事で2ケ月のばすことができることで販売エリアの拡大が見込めます、日本農林規格を取得して牛乳の栄養分を損なわないように低温殺菌し冷凍します。
 会員制宅配を通じて全国販売をし、又アジアで需要があるので輸出も考えています。

【幹事報告】
①次週5/26はクラブフォーラムです。場所はホテルキャッスル、時間は18:30からとなります。残念ながらガバナー補佐は所用でご出席頂けませんが、各委員長さんより今年度の事業報告をお願いします。
②明日5/20は大江RC創立50周年記念式典です。会長、幹事が出席いたします。又、6/3は高畠RC創立50周年記念式典です。小松会長が出席します。
③6/2は腎バンクキャンペーンとなります。11:30までキャッスル前にお集まりください。なお、例会は通常どおり12:30からの開始となります。
④最後に大変残念な報告です。H29年3月27日付で土屋さんから退会届が出ておりました。小松会長をはじめ多くの会員から説得を頂いてまいりましたが、5/12の理事会で退会を認めることとなりました。

委員会報告

ゲストスピーカー紹介(武田正男プログラム委員長):増田尚紀氏は、浜松市生まれ、武蔵野美術大学卒業、現在は、銅町で(有)鋳心ノ工房代表の鋳金師で現在67歳です。

出席報告(八鍬佳史出席委員)

卓話

増田尚紀氏(鋳金師、㈲鋳心ノ工房代表)

「引き継ぐこと、伝えること」

私の著書の紹介する場をいただき、感謝します。
平成26年5月6日出版、3年前に出版されました。
本の構成は3部構成で、モノづくりの原点と情熱を語る、山形美術館の岡部信幸氏との対談。次に山形で折々に僕が考えたこと、これは、山形新聞、「私の教育論」月1回、平成6年5月から平成9年3月まで25回の原稿を中心に書かれています。
そして私の仕事、鋳心の流れとして時系列で代表する作品を紹介しています。
この本は恩師、芳武茂介先生へのオマージュでもあります。

芳武先生は南陽市の宮内出身、日本のデザインの発展のために1928年に設立された商工省工芸指導所入所、その後武蔵野美術大学教授、芸術選奨文部大臣賞、南陽市の第1回の名誉市民です。
私が現在この仕事を続けているのは、先生の教えの影響。大学の恩師でもあり、卒業後5年間先生のアシスタントを務めた。
私と先生との出会いは先生が65歳ごろ、今の自分の年齢ですので不思議な感じです。

芳武先生は3冊の本を出版しています。
1960年 北欧デザイン紀行
1971年 焼きもの、塗りもの、金もの
1981年 用のかたち・用の美

昨年の12月25日から3回にわたり、山形新聞のやまがた再発見で紹介された芳武茂介の生い立ちから先生の仕事の軌跡を紹介。山形美術館 岡部さんが非常に上手にまとめられている。
2020年 東京オリンピックが開催されますが、1964年(昭和39年)1960年代のデザインに対する興味が沸き上がり、芳武先生の仕事も再評価され来ています。
東北芸術工科大学は創設以来、山形大学は平成26年から講師を務めている。増田の仕事、考えに興味を持った学生たちに参考になる1冊があればと思う。
私自身も大学の恩師から聞いた言葉、そして師の3冊の著書が自分の教科書になった経験があるから。


第1回目 平成6年5月 私の教育論 手でモノをつくり
最後の平成9年3月 拓かれた工芸 まで25回
当時、山形市図書館協議会でご一緒だった佐々木 悦さんの推薦に感謝

「もう一つの出会い」芳武先生との出会い

鋳心に流れとして代表する作品を時系列で紹介している。
全てのデザインを意匠登録することはできないので、何時デザインしたかを明記することは、重要なこと。
どのような意図でデザインしたかも重要なこと。

芸工大の宮本先生が書評を山新に書いて下さった。
「鋳心ノ工房」に結実した増田さん鋳物作品の魅力は、本書タイトルのとおり、伝統を「引き継ぐ」職人としての確かな技量と、「伝える」ためのデザインセンスの2つを兼ね備えているところだ。本書で開示される増田さんのデザイナーとしての経験知は、継承の難しさに直面する数多の伝統的生業や、若いつくり手にとって頼もしい道しるべ になるはずだ。
あとがきにあった、「私は文字の力を信じている、モノの背景にはいつも言葉がある」にも共感した。伝統を堅持するには、格式の上にあぐらをかいた「無口で不機嫌な職人」では、もはやいけないのだ。技術や知恵を次世代に伝える言葉や態度を鍛えなければならない。

山形市図書館ボランティア 小荷駄のみどりグループ
いただきました第9回 小荷駄のみどり出版文化賞

やまがたの美術
高等学校の美術の教科書にも

まえがきに書き記したようにモノのつくり手は、作品を通じてコミュニケーションができる人種と思いがちであるが、私は文字でモノづくりの背景を書き綴ることも大切なことと常々思っている。
あとがきにも書いているように「私は文字の力を信じている。言葉では消え去ってしまう自分の考えが文字により記憶される。モノづくりの立場にいる私はモノによって自らの考えを伝えることは出来るが、モノだけでは決して充分には語りきれない。モノの背景にはいつも言葉があり、文字によって言葉が補足されると考える。

ニコニコBOX

武田正男会員:スピーカーの増田尚紀氏を歓迎
志鎌安紀良会員:昨日RCゴルフコンペで優勝
小松好徳会員:土屋浩会員の正式退会をお詫びして
森本美智子会員:今日のニコニコ少ないので、委員長として

出席情報

会員総数 出席義務会員数 出席会員数 出席率
本 日 35名 15名
修 正 35名 30名 20名 66.67%

メークアップされた会員
メーク先 氏名

写真

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